今回の大震災で壊滅的な被害を受けた東北地方。
経済的損失は20兆円を超えるとまで言われ、日本経済はもとより、世界全体の経済を圧迫する可能性も秘めている。
善意の義援金は前例が無いくらい集まったが、恐らくその金を全て復興に回しても東北地方が完全に復興するまでには相当な時間がかかると思われる。
今回のエントリタイトルの通り、震災が戦争をもたらすかも知れない可能性を色々考えてみた。
戦争が起こる発端としては色々な原因があるが、一般的に既知とされているのは民族問題とエネルギー問題、そして経済的問題かと思われる。
日本国内において民族問題についてはアイヌの方々には申し訳ないが存在しないと私は思う。よって民族の隔たりが争いを産む、と言う点では今回の震災は発端と成り得ないと考えられるので除外。
■経済問題がもたらす戦争
これについては第二次大戦の発端がドイツの経済問題から起きている。
参考ページ:Benedict 週刊スモールトーク (第9話) 第二次世界大戦の原因 〜歴史の方程式〜
知識の薄い私が言うのもアレだが、当時ドイツのハイパーインフレが原因でナチス党が国民の支持を得、第二次大戦の歯車が回りだしたと考えられる。
今回の大震災で日本は大きな経済的損失となったが、これは日本国内だけにはとどまらない。
日本への輸出が国内産業において重要な位置を占める国も多く存在しており、特にブルネイにおいてはGDPの28%以上が日本への輸出によって占められており、日本がくしゃみをすれば風邪を引くでは済まされない程日本を宿木としている国も多数ある。
参考ページ:GIGAZINE 東北地方太平洋沖地震で経済的影響を受ける国々
リンク先のページを見てもらえば分かるが、上位の多数を今現在情勢が不安定な中東で占められている。ちょっとした何気ない出来事で何が起こるか分からない国々を経済問題が襲うとどうなるか?幾度と無く争いが絶えなかったこれまでの歴史を見ても明らかかと思われる。
日本は憲法第九条があるから大丈夫・・・と思っていたら日本の経済的余裕の無さ、被害を受けた自衛隊基地をチャンスと見、中国や韓国やロシアなど近隣諸国がここぞとばかり領土を得るために戦争を仕掛けてくると断言できない事もない。
■エネルギー問題がもたらす戦争
これは大戦後、中東などで起きた戦争や紛争の大半の原因がこれである。
日本では尖閣諸島問題がそう。あの海底に眠るとされる膨大な原油を巡って日中が激しく対立したのは記憶に新しい。
そしてちょっと視点をかなり狭めてみると、今現在日本国内で大きなエネルギー問題が起きている。そう、ガソリンや灯油の供給が東日本を中心に滞っている。
そして原発問題。福島第一原子力発電所は恐らく完全に廃炉されるだろうと予測すると、では代わりとなるエネルギー発生施設はあるか?無い。今から代替施設を作ろうとも数年はかかると思われる。
しばらくは福島第一原子力発電所に頼っていた地域は電力不足に悩まされる事になるのは明白で、実際現在関東地方はすでに輪番停電が実施されており、それがいつまで続くのかは定かでは無いらしい。
参考ページ:東京電力 計画停電 輪番停電 いつまで 地域一覧 期間 順番
東日本の国民は放射能漏れの問題と停電で、苦しみを強いられる事になる。
対して西日本ではどうか。
エネルギー問題などに関してはほとんどと言うか全く支障は出ていない。せいぜいガソリンが多少値上がりした程度である。
西日本と東日本で電気の周波数が違うため西日本が節電しても東日本にエネルギーを供給出来るわけではないので、東西でエネルギー・ディバイド(格差)が生じることになり、東日本は西日本を見て悔しい眼差しを向けることになる。
そして考え得る最悪の展開は、そのエネルギーの格差社会が東西で対立し合い、いがみ合い、そして同じ日本国民同士で争いが発生しないとも考えられない。世の中は戦国時代に逆戻りする可能性もある・・・と考えるのは時間と脳味噌の無駄な浪費と思いたいものである。
誇りと品格を持ち合わせた日本人と言う民族同士が闘う状況など、私は見たくもない。
そして更に恐ろしい予想として、火事場泥棒とばかりに先に挙げた近隣諸国がその機に乗じて攻め行ってくると言う事態は何としても防ぎたい。
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出版日:2005-02 出版社:文藝春秋 作者:鍛冶 俊樹 | |||
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